育児休暇を取得している間、上の子を保育所に預ける選択は多くの家庭で行われています。
にもかかわらず、この行動を「不公正だ」と批判する意見もありますが、そのような見方は驚きであり、根拠のないものです。
実際、保育所に預けることが不公正でない複数の理由が存在します。
・ 乳幼児の面倒をじっくりと見ることができる
・ 親自身の心身の健康維持が可能
・ 上の子の日常生活の乱れを最小限に抑えられる
・ 職場復帰への準備がスムーズ
・ 法令や規範に則っている
しかし、一部の親は社会からの圧力を感じ、居心地の悪さを感じることがあります。
このような状況に立ち向かうためのアドバイスをいくつかご紹介します。
心配することはありません、自信を持って行動しましょう。
これは決して規則違反ではありません。
育休中に保育園に預けるのはずるい?
育児休暇を利用している間に上の子を保育所に預けることを「不公正だ」と言う人もいますが、私はそうは思いません。
私自身も次の子の育児休暇中に上の子を保育所に預けており、この選択をする親はたくさんいます。
「不公正ではない」と感じる5つの理由は次の通りです。
・ 乳幼児へのケアに専念できる
・ 自己の健康を守ることができる
・ 上の子の生活リズムの変動を最小化できる
・ 職場への復帰を円滑に進める
・ 規定や法律に沿った行動をしている
これらの理由に基づき、さらに詳細な説明を加えていきます。
新生児のお世話に専念するため
育児休暇とは、具体的には「子育てに集中するために仕事を休む」ということを意味します。
そのため、育児休暇中に新生児のお世話に専念することは、この制度の真髄に正に沿った行動です。
これまで社会で働き、税金を納めてきた人々が、手当を受け取りながら育児に専念することに何の問題もありません。
自身の健康管理の重要性
出産後の女性は、精神的、肉体的に非常にデリケートな状態になります。
そういった状況で、自分自身の健康を重視することが極めて重要です。
出産後に無理をしすぎると、体調不良が長引いたり、産後うつ病になる可能性があります。
この時期は女性ホルモンのバランスが乱れており、自分自身でコントロールすることは難しいです。
産後うつが辛い、または長期化している場合は、遠慮せず専門の医師に相談してください。
実際に、私も産後うつで苦しんだ時には、婦人科での検診で医師に相談し、漢方薬を処方されたことがあります。
その結果、精神的に大きな安定を得ることができました。
誰にでも起こりうることですから、「恥ずかしい」と思う必要はありません。
さらに、産後は夜間の赤ちゃんのお世話で睡眠不足になりがちです。
そのため、昼間に上の子を保育所に預け、自分自身も赤ちゃんと共に昼寝の時間を確保することは、産後の回復にとても役立ちます。
睡眠不足はイライラの原因になり、家事や育児への意欲を低下させてしまうことがあります。
産後の女性の体は、「交通事故に遭ったかのような状態」と表現されることがありますが、無理をすることは絶対に避けるべきです。
健康な心と体が、子育てを成功させるためには必要不可欠です。
上の子の日常への配慮
新しい家族構成のメンバーを迎えることで、家庭内の日常生活は大きく変わります。
この変化を最も敏感に感じるのは、よく長子です。
長子が敏感になる理由は明らかです。
これまで親の注目が自分だけに集中していたのが、新たに加わった家族の小さなメンバーによって変わるからです。
長子が「赤ちゃん返り」をすることも珍しくありません。
家族内でのこれらの変化は、避けられないものです。
そのため、長子が保育園に通い続け、友達や先生との関わりを通じて楽しい時間を過ごすことは、彼らの心の安定にとって不可欠です。
職場への復帰を見据えて
育児休暇を取るということは、将来的に職場に復帰することが一般的に考えられます。
つまり、「現在は育児休暇中だが、将来的には職場に戻る予定である」ということです。
この計画に沿って、一度保育園を辞めさせるわけにはいかないのです。
特に、保育所の確保が難しい地域では、一度退園してしまうと、再入園がほぼ不可能になることもあります。
子どもを預ける場所がなければ、職場復帰は難しくなります。
制度的な正当性に基づく
現在、多くの自治体では、「下の子が育児休暇中でも、上の子を保育園に通わせることができる」としています。
過去には「育休中の退園」が議論されたこともありますが、今日では育児休暇中でも保育園の利用が制度上認められています。
このことから、保護者は自信を持つべきです。
育休中に保育園に預けるか悩む保護者の方へ
育児休暇中の保育所利用が不正ではないという説明をお伝えしましたが、それでも保育士や他の保護者からの批判的な言葉に心を痛めることがあるかもしれません。
そんな時、心が軽くなるような対応策をいくつか紹介します。
・ 保育時間を限定する
・ 午前中に子どもを迎えに行く
・ 週に一度は家で過ごす日を設ける
これらの方法を試して、保育所利用への罪悪感を軽減してみましょう。
保育時間の限定
一般に保育所には、フルタイム保育と短時間保育の選択肢がありますが、これは通常、保護者の仕事の状況に基づいて選ばれます。
育児休暇中には、「9時から16時まで保育をお願いします」というように、短時間保育の範囲での利用を求められることがあります。
お子様を早めに迎えに行くのは大変かもしれませんが、この要請に応えることが望ましいでしょう。他の家庭も育児休暇中は同じような配慮をしています。
午前中のお迎え
週に1~2回、保育所からお子様を午前中に迎えに行くのもひとつの方法です。子どもも早めのお迎えを喜ぶでしょう。
ただし、この方法は、産後の回復が進んで赤ちゃんのお世話にも余裕ができた後に試すべきです。
早い段階で試すと、疲れ果ててしまう可能性があります。
このリズムが確立したら、「習い事を始める」といった新たな活動を取り入れるのも良いでしょう。
育児休暇中は少し時間ができるため、子どもの興味に応じた活動に挑戦させる絶好のチャンスです。
実際に、私たちの家庭では、育児休暇中に上の子がピアノを習い始め、とても良い経験になりました。
職場復帰後も、送迎のスケジュールを調整して活動を続けることができました。
さらに、自宅でできるオンラインレッスンや教育的な活動も良い方法です。
特に、下の子がまだ小さい場合は、送迎の負担が少ない選択肢が理想的です。
定期的な家族での休息日の設定
週に一度、保育園を休ませる日を設けるのも良いアイデアです。
そうすることで送迎のストレスを軽減し、朝も夕方も少しだけ余裕を持たせることができます。
この特別な日は、兄弟姉妹や親子の絆を深める貴重な機会になります。
家族全員で過ごす時間は、上の子が赤ちゃんのお世話を手伝ったり、普段とは違う活動を体験することで、子どもたちの成長に新たな刺激をもたらします。
育休中に保育園に預けることに関する誤解の解消
育児休暇中に保育園を利用することに対して「不公正」と感じる人がいますが、そうした感情の背後にはさまざまな理由があります。
・ 自分自身の育児経験が特に困難だったため、他の人が比較的楽に見える状況に対して羨望や不満を持つ人もいます。
・ 職を辞めたことで保育園を利用する機会を失った経験を持つ人もいるかもしれません。
こうした経験を持つ人々は、自分たちが経験した苦労や挑戦を他の人も同じように経験するべきだと考え、保育園を利用している母親たちを批判的に見ることがあります。
しかし、育児において「楽をする」ことはなく、保育園を利用している母親も、専業主婦も、幼稚園の母親も、それぞれに困難や挑戦を抱えています。
育児休暇中に保育園を利用することを選んだ母親たちも、妊娠中の体調不良、職場でのプレッシャー、保育園選びの難しさ、そして将来の職場復帰に向けた不安など、様々な困難に直面してきたと語ります。
育休中に保育園に預けるまとめ
次の子の育児休暇中に先に生まれた子を保育園に預け続けることに対して、これを不公平だと感じる必要は全くありません。
この考えを支持する5つの重要な理由を紹介します。
・ 新生児の世話に専念できる
・ 親自身の心身の健康を保つ
・ 長子の日常生活への影響を最小限に抑える
・ 仕事への復帰をスムーズに行うため
・ 公的な規則や方針に基づいていること
もし周囲からの圧力で悩んでいる場合は、以下の提案を試してみてください。
・ 保育の時間帯を9時から16時に限定する
・ 週に数回は子どもを午前中に迎えに行く
・ 週に1日は保育園を休む日を設ける
育児は、それぞれが困難を乗り越えていくものです。
他人の批判や否定的な意見に過度に心を痛める必要はありません。
時には、そういった声が羨望の表れであることもあります。
そのため、自信を持って、誇りを持って育児に臨みましょう。
これが「育児休暇中の保育園利用は不公平か?」という問いに対する私の回答です。