普段、鉄フライパンは洗剤を使わずにしまうことが多いですが、実はこれがゴキブリを惹きつける原因になることがあります。
特に夜になると、この問題が気になることがありますよね。
実際、鉄フライパンはゴキブリにとって魅力的な場所となりがちです。
ですが、適切な対策を取ることで、ゴキブリが近づくのを防ぐことはできます。
この記事では、次のような内容をご紹介します。
・なぜ鉄フライパンがゴキブリを引き寄せるのか
・ゴキブリを避けるための具体的な方法
ゴキブリが苦手な方でも、安心して鉄フライパンを使うためのアドバイスをお伝えします。
ゴキブリは鉄フライパンに引き寄せられる?
普段の鉄フライパンの使い方をしていると、ゴキブリが寄ってくることがあるんです。
鉄フライパンを適切に使うための基本的なポイントは、次の2つです。
・使った後は洗剤を使わずに洗う
・洗った後には油を薄く塗る
これは、ほとんどの鉄フライパンで共通のルールとなっています。
その結果、鉄フライパンはいつも油が付いた状態で保管されます。
ゴキブリは油を求めて集まる
油がついた鉄フライパンは、ゴキブリを惹きつけることがあります。
なぜなら、ゴキブリは油を好むからです。
私たち人間には想像しにくいですが、ゴキブリは油を直接舐めて食べるんです。
実は、油一滴でゴキブリは約5日間生きられるとも言われています。
飲食店など、油を多く使うところには、ゴキブリが多いという報告もあります。
「鉄フライパンのお手入れ=清潔でない」という通念
こんな風に考えたことはありませんか?
鉄フライパンは「育てる」必要があると言われています。
「育てる」とは、鉄フライパンに油の膜を作り、錆や焦げ付きを防ぐことです。
この作業は1~2日では終わらず、半年から1年以上かけて行うのが理想的とされています。
油膜を作るためには、鉄フライパンを洗剤で洗わないことが大切です。
このルールに従って、油汚れがついたフライパンをタワシとお湯のみで洗います。
その結果、油の汚れが完全には取れず、一部の人には不衛生だと思われる状態が続くことになります。
そして、このような状態はゴキブリを引き寄せる原因にもなります。
ゴキブリを寄せ付けないための鉄フライパン対策5選
鉄フライパンの特性上、ゴキブリを避けるのは難しいと思われることがあります。
特にゴキブリが苦手な方には、鉄フライパンの使い方が悩みの種かもしれません。
でも大丈夫、効果的な対策があるんです。
ここでは、その5つの対策をご紹介します。
・ビニール袋や段ボール箱で保管
・フライパンに蓋をする
・フライパンケースを使って保管
・洗剤で洗った後、しっかり乾かしてからしまう
・錆びにくい鉄フライパンを選び、毎回洗剤で洗う
これらの対策について、詳しく説明していきます。
ビニール袋や段ボール箱を使った鉄フライパンの保管法
ゴキブリは鉄フライパンについた油を目指してやってきます。
そのため、簡単な保管方法としてビニール袋を使うのが効果的です。
普通のスーパーのビニール袋で十分です。
フライパンの上にビニール袋をかぶせて、柄のところを輪ゴムで留めれば、ゴキブリが入るのを防げます。
また、鉄フライパンを買った時についてきた段ボール箱を使うのもいいですね。
フライパンに蓋をして保管
通常、鉄フライパンには蓋がついていないことが多いです。
でも、蒸し焼きなどに使う時に蓋があると便利ですし、実はゴキブリ対策にもなるんです。
キッチンのガス台やシンクの下などに鉄フライパンをしまう時には、蓋をしておくといいですね。
そうすれば、フライパンの表面にゴキブリが近づくのを防げます。
フライパンのサイドや裏側はガードされていないので、ゴキブリが歩き回ることはありますが、それを考慮しても有効な対策です。
専用フライパンケースを使って保管
見た目を大切にする方には「フライパンケース」がお勧めです。
フライパンケースとは、キャンプでフライパンを持ち運ぶ時に使う布製のカバーのことです。
主にフライパンの傷や汚れを防ぐためにキャンプで使われるアイテムです。
普段の生活でこのケースにフライパンを入れておけば、ゴキブリはもちろん、ホコリなどからもフライパンを守ることができます。
蓋とは違って、裏面までしっかり保護できるので、清潔さを保ちたい方にぴったりです。
洗剤を使って洗い、しっかり乾燥させる
ゴキブリ対策を最優先するなら、使用後は洗剤を使ってしっかり洗うのがおすすめです。
鉄フライパンは錆びやすいと言われていますが、洗った後に水滴をふき取り、軽く火にかけて水分を飛ばせば錆びる心配はありません。
さらに、乾燥後に油を塗る必要もなく、ゴキブリが寄り付くリスクを最小限に抑えることができます。
【難点】毎使用ごとに油を調整する必要あり
鉄フライパンを使う際の欠点として、使用するたびに「油を調整」する必要があります。
洗剤でしっかりと洗うと、フライパン表面の油膜が落ちてしまうため、油を新たに塗る必要が出てきます。
油の調整方法は次のとおりです。
1. 鉄フライパンを火にかける
2. 空焚きして、煙が出るまで加熱する
3. フライパンにたっぷりのサラダ油を入れる
4. サラダ油が煙を出すまで加熱する
5. 余分な油を別の皿に移して処理を終える
6. 食材を入れて調理開始
この手順は毎回の使用時に行う必要があります。
少々手間がかかる作業ではありますが、重要なステップです。
毎回洗剤を使って洗えて、錆びにくい鉄フライパンの選び方
普通の鉄フライパンを洗剤で洗うと、錆びることが心配になり、しっかり乾燥させる必要があります。
これが繰り返されると、ストレスを感じることも。
そんな時は、少し値段は高いですが「錆びにくい鉄フライパン」がおすすめです。
このタイプのフライパンなら、毎回洗剤でしっかり洗っても、乾燥させるために火にかける必要がなく、錆びずに済みます。
完全に油を落とすので、ゴキブリが寄ってくる心配もありません。
通常の鉄フライパンと比べると価格は約2倍ですが、長く使うことを考えれば、ストレスのない選択になります。
ゴキブリが多い家庭は鉄フライパンの使用を避けるべきか
初夏から秋にかけて、台所ではゴキブリが出やすくなります。
特に食べ物が多く、湿気が高い環境はゴキブリにとって魅力的です。
そんな場所に洗わずに使う鉄フライパンを置いておくと、ゴキブリが寄ってくる可能性が高くなります。
このため、鉄フライパンの使用をためらう人もいるかもしれませんが、それはもったいないです。
根本的な解決方法は、住宅からゴキブリを完全に排除することです。
ゴキブリが家からいなくなれば、油のついた鉄フライパンをガスコンロ上に置いても問題ありません。
コストパフォーマンスを考えると、私はブラックキャップの使用を推奨しています。
まとめ
・洗剤を使わずに保管する鉄フライパンは、ゴキブリを引き寄せることがある
・ゴキブリはサラダ油を特に好む
・鉄フライパンの「育成」とは、清潔ではない状態を保つこと
・家の中のゴキブリを完全になくすことが、最も良い解決策
ゴキブリから鉄フライパンを守るためには、次の5つの方法が有効です。
・ビニール袋や段ボール箱に入れて保管
・フライパンに蓋をして保管
・専用フライパンケースで保管
・洗剤で洗った後、しっかり乾かしてから保管
・錆びにくいフライパンを選んで、洗剤で洗う
ゴキブリが気になって鉄フライパンを使うのを躊躇する人もいますが、これらの対策を取れば問題は解決できます。