法律で定められている4年に1度の家庭用ガス設備の定期点検は、参加が任意ですが、安全を確保するために受けることが推奨されています。
点検では一体何が確認されるのでしょうか。
点検の主目的は、以下の2点です。
・ガス漏れの確認(配管の状態や主要なガスの栓の検査)
・ガス器具のチェック(給湯器、調理器具、暖房器具)
点検される主な場所は次のとおりです。
・キッチン(ガスコンロ、ガス警報器、給湯器)
・バスルームと洗面所(給湯器)
・家の外側(ガスメーター、配管、プロパンガスの設備)
リビングにガスヒーターなどがある場合、それも点検対象になりますが、主にキッチンとバスルームが点検の焦点となります。
特にキッチンやバスルーム、外部のガスメーターや配管は重要なチェックポイントです。
事前にこれらの場所をきれいにしておくと安心です。
今回は「ガス点検はどこを見る?マンションやアパートの賃貸やIHの場合はどうなるかも紹介」と題してお届けします。
こちらでガス点検を拒否できるのかも紹介してます。
ガス点検はどこを見る?マンションやアパートは4年に一度何をチェックされるのか
住宅のタイプに関わらず、点検対象は基本的に変わりません。
特に、外部のガス配管やキッチンのガス器具(ガスコンロや給湯器)、ガス警報器がチェックの重点になります。
バスルームや洗面所にガス器具がない場合でも、安全を確認するための目視によるチェックが行われることがあります。
特に年数の経ったアパートでは、共用部分にガス器具が設置されていることが多く、そこも外部の点検対象となります。
マンションやアパートと比べ、一軒家ではリビングや各部屋にガス器具が設置されている場合が多く、それぞれでガス漏れのチェックが必要です。
これが、マンションと一軒家のガス点検の大きな違いです。
ガス点検員は作業を効率良く進め、通常20分以内には作業を完了させます。
キッチンで行うガス安全点検
キッチンはガスを最も多く使用する場所であるため、ガス安全点検の際に最初に調べられるエリアとなります。
このエリアでは、特に以下の4点に注目して点検が行われます。
– ガスコンロ周辺(器具の不具合やガスの供給口の漏れがないかの確認)
– シンクやコンロ下(ガス配管の漏れをチェック)
– 給湯器の周囲(器具の不具合や供給口の漏れを確認)
– ガス警報器(機能のチェック及び使用期限の確認)
特にガス警報器の点検では、期限が切れている場合に新しいものへの交換を勧められることもあります。
このとき、警報器が鳴り、大きな音を発することがあります。
浴室と洗面所でのガス点検
キッチンの点検後は、多くの家庭で使用されているガス給湯器のある浴室や洗面所へと移ります。
ここでの主な点検内容は以下の通りです。
– 給湯器(器具の不具合やガス供給口の漏れをチェック)
直接的なガス器具が設置されていない場合でも、安全を確認するための目視検査が行われることがあります。
私自身の経験では、浴室や洗面所にガス器具がなくても、短時間ですが点検を受けたことがあります。
バルコニーでのガス点検
一部の古い建物では、バルコニーに給湯器が設置されている場合があり、そのような場合にはバルコニーでもガス点検が行われます。
私が以前住んでいたアパートでは、バルコニーに給湯器があり、外部で点検を受けた経験があります。
リビングでのガス点検
キッチンや浴室、洗面所の点検が主となりますが、ガス式のヒーターなどを使用している場合は、リビングでの点検が必要になることもあります。
ここでは、器具の不良やガス供給口の漏れに注目して点検が行われます。
家の外側のガス設備の点検
家庭のガス供給システムには、室内へのガスを供給する役割を持つガスメーターが設置されており、この点検では、ガスメーターが正常に機能しているか、そして供給パイプが損耗してガス漏れが起きていないかを確認します。
ガスには、都市ガスとLPガスの二種類があり、LPガスを使っている家庭の場合は、外に設置されたプロパンガスタンクの周辺も点検されます。
– ガスメーター(機器の点検とガス漏れの確認)
– ガス配管(配管の老朽化とガス漏れの確認)
– プロパンガス(LPガス)(配管の老朽化とガス漏れの確認)
IH機器や完全電化住宅でのガス点検
完全電化住宅であっても、敷地内にガス管が存在する場合があり、ガスを全く使っていなくても、外部の主要なガスバルブの点検が実施されることがあります。
IH製品などガスを一切使用しない場合でも、製品自体の点検は行われませんが、ガスの元栓周辺の漏れチェックは行われます。
ガス点検はどこを見るのかまとめ
ガス検査の範囲についてはよく疑問に思われることがありますが、主にキッチンのガス設備やバスルーム・洗面所の清潔さに注意すれば、検査はほとんどスムーズに行われます。
私の経験から言うと、検査員は家の入口から始めてキッチン、バスルームの順にチェックを行い、その後は外部のガスメーターの点検を行って速やかに作業を終了しました。
他の部屋は特に確認されることはなく、キッチンとバスルームが主な検査対象でした。
検査員は効率的に目的のみを伝え、サインをもらった後は迅速に退室しました。
これは、トラブルを避けるための配慮深い対応だと感じました。
今回は「ガス点検はどこを見る?マンションやアパートの賃貸やIHの場合はどうなるかも紹介」と題してお届けしました。